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石屋製菓「白い恋人」賞味期限改ざん事件についてのまとめ
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白い恋人賞味期限改ざんは、全国でも三重県の赤福に次ぐ人気のお土産商品だけに大きな波紋が広がりました。

まず、夏休みという一番お土産が売れるシーズンにもかからわず、「白い恋人」については全品撤去が決定されたので購入ができなくなりました。北海道への観光客の中にもがっかりした人が多いと思いますが、それ以上にお土産販売のショップが大変でした。主力商品の突然の降板とそのスペースを埋める商品が急に見つかるはずもないため、売り上げも大きく減少。

また、「白い恋人」といえばJ2のコンサドーレ札幌の設立当初からのスポンサーであることも有名です。選手のユニフォームに「白い恋人」のロゴがあるのをご存知の方も多いでしょう。しかし、選手達にとって石屋製菓はチームを全面的に支援してくれている存在。自分達が勝利することで、汚名を少しでもはらすことができればと記者会見の07年8月16日の京都戦を3-2で逆転勝利をもぎとりました。

北海道経済への影響も心配されました。8月15日には、夏休み休暇中の高橋はるみ知事もミートホープ問題と併せて北海道の食に対する信頼が大きく揺らいだのではないかと懸念を表明したほか、塩崎官房長官も記者会見できわめて遺憾と、内閣としても深刻に受け止めていることを表明。

「白い恋人」賞味期限改ざんでは、石屋製菓の財務体質がよいこと、ミートホープの事例まで悪質であると判断されていないことから、従業員は全員雇用維持、自主休業ののち操業再開との見通しが立てられました。しかし、このように一度社会的な信頼を失ってしまったブランドをまた再興するのは非常に困難なことでしょう。早期に社内で今回の教訓に根ざした倫理規定の改変作業を行うなど、新しく体制を建て直してほしいと思います。

最後に、一連の食品偽装事件が内部告発に端を発していることから、内部告発者を保護する公益通報者保護法の存在が注目されています。公益通報者保護法については06年に制定されていますが、適用の要件などが厳しく、実際には通報者を効果的に保護できないとも言われています。この点について、民主党がさらに適用範囲を広げる案をマニフェストにも掲げています。内部告発は、生活の糧を失いかねないというリスクが大きいものであるだけに、個人の自助努力や倫理観に頼るのではなく、十分な法整備とその効果的な運用が大きく求められている分野だといえそうです。

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白い恋人賞味期限改ざんについては、11年前から2~3割の商品に常態的に行われていたことがわかっています。しかし、今回の一連の事件の発端には、「30周年キャンペーン記念商品」が予想より多い4328個返品されたことに始まりました。

この事態に担当役員が07年の4月24日に返品された商品を賞味期限を改ざんして再出荷することを指示しています。それに対して、6月下旬には、賞味期限の改ざんを告発するメールが石屋製菓に届いています。このメールは社内の内部告発だといわれています。

さらに、6月30日には、アイスクリームから大腸菌群が検出されましたが、保健所には報告をしませんでした。これに対しても、7月中旬に大腸菌群の告発をするメールが社内に届いていました。そうしているうちに、今度は、7月28日にバームクーヘンから黄色ブドウ球菌が検出されるがこれも報告しませんでした。これに対して、いよいよ従業員を名乗る人物が8月9日に細菌の検出の事実を札幌市に告発し、保健所も初めて知ることになったそうです。

翌日の8月10日には保健所の立ち入り検査があり、細菌がやはり検出され新聞に自主回収とおわび広告を出すことになりました。しかし、理由はあくまでも製品が規格外であったというもので、大腸菌などの原因については全く触れられませんでした。保健所のほうもおそらく地元に影響力のある企業のマイナスイメージに加担したくなかったのでしょうか、石屋製菓が自主回収することで自分達の役目は終わった、消費者への報告は企業の判断に任せたとして、食中毒の恐れがある細菌検出という重要情報を伝達しなかったことを黙認しています。

8月14日にようやく石水勲社長による記者会見で「白い恋人」賞味期限改ざんとアイスクリーム、バームクーヘンからの細菌の検出の報告がなされました。しかし、この時には、「白い恋人」賞味期限改ざんについて、あくまで「30周年記念キャンペーン商品」に限定されていること、自分は全く知らなかったという会見内容でした。そして翌日から札幌市内の百貨店などを先頭に商品撤去の動きがはじまります。石屋製菓自体も札幌市と北海道が工場への立ち入り検査を実施し、4日間の自主休業となりました。

しかし、8月16日には石水勲社長自身が過去11年間に渡って、在庫調整のためにキャンペーン商品と同様の賞味期限改ざんが行われていたことを知っていたと記者会見で釈明。すべての商品を店頭から回収することになります。そして自主休業期間も体制が整うまで無期限に延長されることになりました。

石屋製菓側としては、高性能フィルムを使うことにより実質6ヶ月間品質に影響ないところを4ヶ月にしていたのだから、1~2ヶ月伸ばしても問題がないし、実際購入者からの健康被害などの苦情もなかったという認識だったようです。

賞味期限については、食品衛生法(JAS法)で定められているもので、5日を超えて品質を保持できる封をされた加工食品に対して、製造者が合理的根拠をもって独自に設定するが表示義務がないものと定義されています。今回の「白い恋人」事件もJAS法違反かどうかが見解が分かれているところです。

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白い恋人の製造元である石屋製菓株式会社は北海道札幌市に本社を置く従業員約200名の会社です。石屋製菓の創業は1947年。 政府委託の澱粉加工業として創業しましたが、その後菓子産業を手がけました。しかし、次第に本州から北海道にたくさんの菓子が流入するようになり、1970年代には砂糖の入ったお菓子をつくれば確実に売れるという時代は終わりに近づいていました。 

石屋製菓はそこで、思い切って駄菓子屋から高級菓子メーカーへ転換を図ったといいます。

当時ブームだったホワイトチョコレートを何とかべとつかずに美味しくおしゃれに食べられないかと考案したのが、「白い恋人」でした。「白い恋人」を筆頭に次々とヒット商品を生み出していきました。

石屋製菓というと、石水勲社長が北海道にプロスポーツがないのを憂い、サッカーの「コンサドーレ札幌」の創立に積極的に関与したことはあまりにも有名です。現在も主力商品である「白い恋人」のロゴがコンサドーレーのユニフォームを飾っています。コンサドーレ内でも石屋製菓あっての自分達という意識の選手が多く、「白い恋人」事件についても自分達ががんばることで石屋製菓の信頼を回復したいとコメントしていました。

石屋製菓を父の代から引き継ぎ率いてきた石水勲社長の手腕は、経済の停滞にあえぐ北海道においては特に高く評価されてきました。また、コンサドーレ札幌の全面支援にも見られるように本業以外にも多角的な活動を精力的にこなしてきたことでも時の人として注目されていました。

しかし、「白い恋人」賞味期限改ざんでは、担当役員と課長クラスでの協議で決定がなされ、社長に決定プロセスに関与していなかったことがわかっています。石水勲社長も、公の行事への参加などが多く、社業に関しては担当役員に負担が掛かりすぎていたと述懐したように大切な本業に社長不在の状態だったことが悔やまれます。

石屋製菓は石水勲社長の辞任が決まり、後任に主力取引銀行である北洋銀行の島田俊平常務が就任の予定です。現在の石屋製菓の財務体質は良好で、追加融資を受けながら操業再開に向けて体制を整えています。

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白い恋人は、1976年に製造が開始され、北海道限定のお土産として人気のロングセラー商品です。石屋製菓の年商92億のうち約75%は白い恋人の売上で、三重県の赤福に次いで、単品のお土産物としては全国第2位の出荷額を誇りました。ここからも「白い恋人」がみんなに愛され続けてきたヒット商品だったことがわかります。 

石屋製菓が「白い恋人」の製造をはじめたのは、当時のホワイトチョコレートブームがきかけでした。 しかし、石屋製菓では他に追随するような商品ではなく独自の商品を出したいと試行錯誤を重ねた結果、生まれたのが「白い恋人」でした。ホワイトチョコレートを手にべとつかずに美味しくおしゃれに食べられる方法はないかと試作を重ねたそうです。その結果、当時では珍しいランクドシャーという高級クッキーでホワイトチョコレートを包むという手法が採用されました。

 「白い恋人」というネーミングが決定したのは、お菓子の開発より後だったといいます。

1968年にフランスで開催された冬季のオリンピックの記録映画が「白い恋人達」というタイトルで、そこから思いついたアイディアでした。最初「白い恋人達」でパッケージデザインなどを考えたそうですが、試案するうちに一字削って「白い恋人」とすることに決定。 商標登録は「白い恋人」と「白い恋人達」の二つを所有することになりましたが、模倣品を防止するのに役立ったそうです。 

しかし、石屋製菓は当時は小さな工場があるだけの会社。せっかく製品ができても販売してくれる先がありません。そんなとき、全日空が「でっかいどう北海道キャンペーン」を始めるという記事が新聞に掲載され、新千歳空港の全日空旅客課に機内食に採用してもらうよう直談判。工場があるだけの小さな会社のお菓子が見事、機内食に採用されるという幸運がありました。「白い恋人」はここから好評を得て、全国的な人気へと大躍進していったのです。

 「白い恋人」が大ヒットした理由は、そのおいしさのほかに北海道限定の販売という点があげられるのではないかといわれています。

当初、石屋製菓にも「白い恋人」について東京での販売などの打診や引き合いが数多くあったそうです。しかし、あくまで北海道に渡り買っていただくという点にこだわり、現在の北海道土産といえば「白い恋人」といわれるまでの知名度と人気を築き上げていきました。

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白い恋人は、ホワイトチョコレートを高級クッキーのランクドシャーで包んだ北海道のお土産として人気のお菓子です。2007年8月14日、その「白い恋人」の賞味期限が1~2ヶ月後に改ざんされ出荷されていたことが判明しました。「白い恋人」賞味期限の改ざんは、返品が予想より多かった「30周年キャンペーン限定商品」を通常の商品に包装しなおし出荷する際に行われました。 

製造元の石屋製菓によると、「白い恋人」は高性能フィルムで包装しているため1~2ヶ月賞味期限を延ばしても品質には影響ないとの認識があったようです。しかし、この「白い恋人」の賞味期限の改ざんは、このキャンペーン限定商品だけでなく、1996年ころから2~3割の商品に対して常態的に行われていたこともその後の同社の記者会見で判明。北海道では、新千歳空港をはじめ大型百貨店からも、相次いで「白い恋人」の撤去が相次ぎました。 

しかも、石屋製菓では、すでにアイスクリーム「ミルキーロック」の一部から大腸菌群が、そしてバームクーヘンからは黄色ブドウ球菌など、食中毒を引き起こすおそれのある菌類が検出されたことが問題になり、商品の自主回収をしているところでした。そこへ追い討ちをかけるように「白い恋人」賞味期限改ざんも判明しました。

 この背景には、今回の石屋製菓の一連の食品管理体制の不備の情報が、すべて社員と思われる内部告発からもたらされていたことにあると思われます。アイスクリーム「ミルキーロック」の件でも当初は隠蔽し、保健所から指導があった後も大腸菌が検出されたという理由は伏せ、新聞に自主回収のお詫び広告を出していました。また、「白い恋人」賞味期限改ざんについても、事前に内部告発する内容のメールが会社に送られていたにもかからわず担当役員が握りつぶしていたことも判明。 

また、今回の「白い恋人」賞味期限改ざんでは、記者会見を行った石水社長が当初は“担当役員がやった、キャンペーン限定品に限ってのことで私は知らなかった”という発言から、数日後の会見では“1996年から商品の在庫調整と急な注文の対応策として2~3割の商品で常態化していた”と発言が二転、三転したことも食品偽装の隠蔽工作として印象づけられました。

その後、 石屋製菓は石水社長の辞任を決め、後任の社長に主力銀行である北洋銀行の取締役を迎えることを発表。従業員は全員引き続き雇用し、信頼回復とともに再建を図りたいとしていましたが、今回の事件の影響は大きく、しばらくの間、業務停止を余儀なくされました。

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