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石屋製菓「白い恋人」賞味期限改ざん事件についてのまとめ
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白い恋人賞味期限改ざんについては、11年前から2~3割の商品に常態的に行われていたことがわかっています。しかし、今回の一連の事件の発端には、「30周年キャンペーン記念商品」が予想より多い4328個返品されたことに始まりました。

この事態に担当役員が07年の4月24日に返品された商品を賞味期限を改ざんして再出荷することを指示しています。それに対して、6月下旬には、賞味期限の改ざんを告発するメールが石屋製菓に届いています。このメールは社内の内部告発だといわれています。

さらに、6月30日には、アイスクリームから大腸菌群が検出されましたが、保健所には報告をしませんでした。これに対しても、7月中旬に大腸菌群の告発をするメールが社内に届いていました。そうしているうちに、今度は、7月28日にバームクーヘンから黄色ブドウ球菌が検出されるがこれも報告しませんでした。これに対して、いよいよ従業員を名乗る人物が8月9日に細菌の検出の事実を札幌市に告発し、保健所も初めて知ることになったそうです。

翌日の8月10日には保健所の立ち入り検査があり、細菌がやはり検出され新聞に自主回収とおわび広告を出すことになりました。しかし、理由はあくまでも製品が規格外であったというもので、大腸菌などの原因については全く触れられませんでした。保健所のほうもおそらく地元に影響力のある企業のマイナスイメージに加担したくなかったのでしょうか、石屋製菓が自主回収することで自分達の役目は終わった、消費者への報告は企業の判断に任せたとして、食中毒の恐れがある細菌検出という重要情報を伝達しなかったことを黙認しています。

8月14日にようやく石水勲社長による記者会見で「白い恋人」賞味期限改ざんとアイスクリーム、バームクーヘンからの細菌の検出の報告がなされました。しかし、この時には、「白い恋人」賞味期限改ざんについて、あくまで「30周年記念キャンペーン商品」に限定されていること、自分は全く知らなかったという会見内容でした。そして翌日から札幌市内の百貨店などを先頭に商品撤去の動きがはじまります。石屋製菓自体も札幌市と北海道が工場への立ち入り検査を実施し、4日間の自主休業となりました。

しかし、8月16日には石水勲社長自身が過去11年間に渡って、在庫調整のためにキャンペーン商品と同様の賞味期限改ざんが行われていたことを知っていたと記者会見で釈明。すべての商品を店頭から回収することになります。そして自主休業期間も体制が整うまで無期限に延長されることになりました。

石屋製菓側としては、高性能フィルムを使うことにより実質6ヶ月間品質に影響ないところを4ヶ月にしていたのだから、1~2ヶ月伸ばしても問題がないし、実際購入者からの健康被害などの苦情もなかったという認識だったようです。

賞味期限については、食品衛生法(JAS法)で定められているもので、5日を超えて品質を保持できる封をされた加工食品に対して、製造者が合理的根拠をもって独自に設定するが表示義務がないものと定義されています。今回の「白い恋人」事件もJAS法違反かどうかが見解が分かれているところです。

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