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石屋製菓「白い恋人」賞味期限改ざん事件についてのまとめ
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白い恋人は、ホワイトチョコレートを高級クッキーのランクドシャーで包んだ北海道のお土産として人気のお菓子です。2007年8月14日、その「白い恋人」の賞味期限が1~2ヶ月後に改ざんされ出荷されていたことが判明しました。「白い恋人」賞味期限の改ざんは、返品が予想より多かった「30周年キャンペーン限定商品」を通常の商品に包装しなおし出荷する際に行われました。 

製造元の石屋製菓によると、「白い恋人」は高性能フィルムで包装しているため1~2ヶ月賞味期限を延ばしても品質には影響ないとの認識があったようです。しかし、この「白い恋人」の賞味期限の改ざんは、このキャンペーン限定商品だけでなく、1996年ころから2~3割の商品に対して常態的に行われていたこともその後の同社の記者会見で判明。北海道では、新千歳空港をはじめ大型百貨店からも、相次いで「白い恋人」の撤去が相次ぎました。 

しかも、石屋製菓では、すでにアイスクリーム「ミルキーロック」の一部から大腸菌群が、そしてバームクーヘンからは黄色ブドウ球菌など、食中毒を引き起こすおそれのある菌類が検出されたことが問題になり、商品の自主回収をしているところでした。そこへ追い討ちをかけるように「白い恋人」賞味期限改ざんも判明しました。

 この背景には、今回の石屋製菓の一連の食品管理体制の不備の情報が、すべて社員と思われる内部告発からもたらされていたことにあると思われます。アイスクリーム「ミルキーロック」の件でも当初は隠蔽し、保健所から指導があった後も大腸菌が検出されたという理由は伏せ、新聞に自主回収のお詫び広告を出していました。また、「白い恋人」賞味期限改ざんについても、事前に内部告発する内容のメールが会社に送られていたにもかからわず担当役員が握りつぶしていたことも判明。 

また、今回の「白い恋人」賞味期限改ざんでは、記者会見を行った石水社長が当初は“担当役員がやった、キャンペーン限定品に限ってのことで私は知らなかった”という発言から、数日後の会見では“1996年から商品の在庫調整と急な注文の対応策として2~3割の商品で常態化していた”と発言が二転、三転したことも食品偽装の隠蔽工作として印象づけられました。

その後、 石屋製菓は石水社長の辞任を決め、後任の社長に主力銀行である北洋銀行の取締役を迎えることを発表。従業員は全員引き続き雇用し、信頼回復とともに再建を図りたいとしていましたが、今回の事件の影響は大きく、しばらくの間、業務停止を余儀なくされました。

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